アロマテラピーで使用する「精油(エッセンシャルオイル)」を作る時に、「香りのついた水」も同時に採取することができます。

これを「フローラルウォーター(芳香蒸留水)」と呼びます。

厳密には「水蒸気蒸留法で、精油を作るときに、同時に採取できるフローラルウォーター」です。精油よりも古くから使われていると言われます。

精油より気軽に取り入れられる芳香蒸留水

精油よりも「ほのかな香り」です。

そのため美容や生活の中へ気軽に取り入れられることができるのが、「フローラルウォーター(芳香蒸留水)です。アロマテラピーの基材としても幅広く活用されています。

フローラルウォーターは、水蒸気蒸留法で精油を抽出する時に、同時に採取できる水です。水蒸気蒸留法で、植物を蒸したときに出る水分を集めて冷却すると、上下に分離します。この「うわずみ部分」が「精油」で、下部に残る水が「フローラルウォーター」です。

この水にも精油成分が含まれていますが、ほんのわずかであるため、肌などへの刺激もほとんどないことから、敏感肌の方やお子様、お年寄りも使いやすいです。

手作り化粧水やデオドラントの基材、ピローミストやルームスプレー、などに気軽に使うことができます。

古代の生活でも使われてきました

一説によると、精油よりフローラルウォーターの方が古くから使われていたと言われています。

紀元前 3000 年頃の遺跡から、当時の蒸留技術で芳香蒸留水を作るのに使ったと思われる器具が発掘されています。

中世の半ばごろになると蒸留技術も発展し、10 世紀頃、ペルシャの医学者「アビケンナ」によって水蒸気蒸留法が確立され、質の良いフローラルウォーターが作られ始めました。

アビケンナは、特にローズウォーターに注目し、治療に用いたとされております。

種類が豊富な芳香蒸留水を楽しもう

フローラルウォーターの楽しみ方は精油とほぼ同じです。

しかしながら肌への刺激が少なく他の基材で薄める必要もないので、気軽に使うことができます。

よく知られているのはローズウォーターですが、精油と同じように豊富な種類があります。

ローズウォーター
柔らかく華やかなバラの花をイメージさせる品のある香り。気持ちを明るく切り替えたいときに。

ラベンダーウォーター
リラックス効果で知られるラベンダーのフローラルな優しい香り。青臭く感じる人もいます。ストレスを感じているときなどにオススメ。

ペパーミントウォーター
鼻からすーっと抜けるようなクールで爽やかな香り。気分のリフレッシュになります。

カモマイルローマンウォーター
甘く柔らかな香り。不安で落ち着かない時に気分転換させてくれます。カモマイルジャーマンウォーターをブレンドすると、さらに楽しい香りに。

ネロリウォーター
オレンジの花から抽出される、甘く優雅な香り。香水や化粧水にも利用されます。若々しさをイメージさせる香りです。

ローズマリーウォーター
キリッとした爽やかな透明感あふれる香り。印象深く、気力の出ない時に。疲労感のある時には心身に元気を与えてくれます。

ボクは「ラベンダーウォーター」が好みで相性が良いです。シェービングの後や、吹き出物が出た時に、ラベンダーの芳香蒸留水でスキンケアをすると、数日で肌の状態が整います。予防的に、朝と晩、洗顔をした後に使っています。




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