概要

『違国日記』(いこくにっき)は、ヤマシタトモコによる日本の漫画作品。『FEEL YOUNG』(祥伝社)にて、2017年7月号から、2023年7月号まで連載された。単行本全11巻。累計販売数は170万部を突破している。話数のカウントは「page」。
「マンガ大賞2019」第4位、「このマンガがすごい! 2019」オンナ編第4位を獲得。ダ・ヴィンチ(KADOKAWA)の「BOOK OF THE YEAR 2023」のコミックランキング1位となった。

人見知りな35歳の小説家の女性・高代槙生(こうだい まきお)と、両親が亡くなり槙生に引き取られた15歳の姪・田汲朝(たくみ あさ)。なかなか理解し合えない思いを抱えながらも、真っ直ぐに向き合い、次第にかけがえのない関係となっていく姿が描かれる。

2024年6月7日に実写映画版が公開予定。

https://ja.wikipedia.org/wiki/違国日記

はじめに(経緯)

噂になっていたマンガ。家に全巻揃っていたものの、読む気分にまではなれず、しばらく寝かせておきました。

Kindle White Paper で夜に読書タイムをしていて、 Amazon Prime Reading で途中まで公開されていたので、読んでみるかという気分になり、ハマる。

予想と違った繊細なテーマとニュアンス

概要から「こんな感じのマンガかな?」と想像していたものと大きく違いました。良い意味で「予想を裏切られた作品」です。毒親もの、世代間の分断(あるいは断絶)、といった殺伐としたイメージをもっていました。

やさしさという名の真綿

ところが、実際に作品を読み進めていくと、物語を繊細に、そしてやさしく紡ぎながら。だがしかし、そのやさしさという名の真綿で首を絞められていくような、心がギュッとなる余韻もあり。まさしく五臓六腑に沁みる読後感がクセになります。

ベールの先にある深い海

現代に漂う闇を、全て分かったかのように浅い内容やうわべだけのテーマで解決したかのようにベールに覆うのではなく。そのベールをめくり、裸になって、海を、かなり深いところまで潜り、息継ぎをしに上がってきて。そしてまた潜り。

世代のレイヤーを。自分自身の過去を。思春期の14歳を子供扱いするのではなく、一人の人間として敬意を払い、ちゃんと向き合う。

物語の印象

会話や小説など、言葉や文字の限界ってあると思うんです。言葉にしたらもう形が変わってしまうようなこと、ご経験ありませんか?

しかし、本作品はマンガというアドバンテージをうまく使いこなし、言葉にならない感情や気持ちを巧みに掬い取り、表現してくれている作品だと感じました。グルーブ?空気感?とでも言ったら良いのでしょうか。

マンガの、コミックスの紙から、息遣いや匂いや、葛藤や、緊張感や、孤独感が伝わってくるような気がしてなりません。

物語の核心といってもいいのでは?

まだ最後まで読み終わっておりませんが、第8巻は、鳥肌ものの展開と描写、表現力で、とても印象的でした。ここまで響いたのは、ボクがいま向き合っていることだったからなのかもしれません。

「エコー」という表現。なんとなく「エコーズ」という言葉が浮かびました。

どこまで読者に伝わっているのか1

ボクの拙い言葉で恐縮ですが、誤解がありましたらすみません。しかし、書きます。

どうも少女漫画っぽいタッチ?に見えて、コマ割りや会話の流れ、シーン展開などが、ボクには不慣れです。

「数ページ読んだら、また数ページ戻って、あれ?この吹き出しって、どの吹き出し?」

ということが度々ありました。作品を味わうという意味では「おいしい」「咀嚼が必要」ということかもしれません。

ボクがこれまで触れてきた作品とは、描写や展開に馴染めていないのだと思います。なので、「良い悪い」ということを言いたいのではなくて、ただそうだった、ということを書きたかっただけです。

どこまで読者に伝わっているのか2

ストーリが進む中で、いくつかのテーマが折り重なり、同時に展開されたり、2〜3個の問題がすっと解決するような場面もあり、複雑で巧妙な印象です。マルチタスクで処理されていっているような感じです。

少女漫画的なコマ割りと同時並行するエピソードやキャラの心情が、折り重なっていて、理解できない部分もいくつか出てきています。

ただ、作品のすべてを1回で読み解けるほどの人生経験もないし、寸分違わない同じような気持ちになったこともないわけですから、自分がグッとくる部分だけでも掬い取って読むという感覚でよいのかなと、自己満足しています。

現代人が抱える問題

親のこと、人生のこと、なりたい自分になる、ということ。

現代は、耳障りの良いキャッチーなワードで問いを立て、簡単に切り捨てるような、ファーストフード的な解答が溢れているようにも思います。

しかし、自分の目の前に現れる壁のような課題に対して、自分がどう向き合って生きていくのか、というようなことを、丁寧に、独特のリズムで描写されているように感じます。

青春学園もの?人生と向き合ってきた中年の葛藤?自分が自分らしくあるための闘争と逃走。さまざまなレイヤーで楽しめる秀逸な作品です。

そして、映画公開も決定しております。原作をどう受け取り、どう映像化したのか。気になりますね。


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