はじめに
紹介する本に敬意を表して、作者に倣い、冒頭から容赦無く書いてみたいと思います。
みんなに読んでもらって考えてほしい
経済を語る人、食の安全性を語る人、農業のこれからを語る人、SDGsやロハスを語る人、など、世の中に不平不満を言う全ての人に、まずはこの本を読んでもらいたい。
そして、その本を読んで、話をしたい。
逆に、この本を読まずして、農業や食のことを語るのは、恥ずかしさや自分の浅はかさを露呈することになると思う。
10年前に読みたかった本
本書は2021年出版なのですが、ボク自身の感覚としては、これを10年前に読みたかった。しかしながら、10年前に読んだとしても、いまのような感性で受け止めることはできなかったように思います。なので、そういう意味でも、本書に関わらず、出会いというのは、必要な時に必要なものがやってくるのだなと思います。
本書を読んで感じたこと
各目次ごとに話していきたいのはやまやまなのですが、書ききれませんので、ピックアップしたいと思います。
本書は、食べものについて「世界史」という切り口で語られていきます。人間(ホモ・サピエンス)は、古代の時代から、どんな環境で、どんなものを、食べてきたのか。あるいは社会の形が変わり、どのように食べものが変化してきたのか、というのを、年代別にざっと追いかけていくことができます。
肯定も否定もどちらもあっていい
本書は、現代の資本主義と食べものの在り方に一石を投じるような意味合いもあるかと思うので、やや否定的な部分で書かれている文章もあります。それは本書の立ち位置なので、良いも悪いもありません。ディベートでも、両論、どちら側の立場にも立って、論じたり検証するということが大切です。
だもんで、本書の書かれていることをそのまま丸呑みすることにも気をつけたいと思います。しかしながら、おそらくそうなんだろうなぁともボクは思っております。だれか反論してくれないのかなぁ。
資本主義、新自由主義の恩恵
現代は、資本主義が煮詰まっていると思います。新自由主義も煮詰まって苦くなっています。個人的に思うのは、「どこかで別の電車に乗り換えるべきだった」「ブレーキをかけるべきだった」と思うのですが、大手企業や経営者の2代目、3代目にそれを求めるのは難しいのかなと思います。1代目が過去の成功体験や今の体制を継承させるわけです。よっぽどうまくやらないと、それが行き着く先は、腐敗です。腐っていきます。
なので、時代に合わせて、もっといろんな主義を取り入れたり、並列で存在させたり、することが大切だなと思います。都市と地方でそういった役割を分担して、参勤交代してもいいのになと思ったりします。
さいごに
もっと書きたいことや言いたいことはありますが、時間もかかるし、文章に限界もあるので、このへんで締めくくらせていただきます。
本書の著者や出版社からは、なにもありませんが、3〜5冊くらいはお友達に勧めて、買ってもらったり、図書館で借りて読んだりしていただいております。
要は個人的なボクの「推し活」ですね。
インスタライブでもよくこの話題が挙がってきますので、よかったら聞きにいらしてください。