今ここに集中しようとか、過去を整理して棚卸しようとか、そういったことも大切なのですが、まずは明日を生きるためのエネルギーを持っていることが大切だなと、中年になって思うことが増えました。
先日、父の友人が亡くなりました。急なことだったそうです。それほど父と年齢も変わらない人だそうです。いつものようにお散歩に出掛けて…ということでした。
人は急にいなくなることがある。
これを読んでいる皆さんは、将来や未来に対する希望をもっていますか？
３０代の頃のボクは漠然とした目標みたいなものに向かって走り続けてきたのですが、３０代半ばを過ぎてからいろいろと無理が祟ったり、精神的に偏った世界観に落ちてしまって、身体を壊し、メンタルもボロボロになりました。
ちょうど中年危機（ミドルクライシス）も同時にやってきたり、新型コロナウイルス感染症の流行もあったりして、強制的に自分自身と向き合わなくてはならなくなってしまいました。
３〜４年は井戸の底に落ちてうずくまってもがいていたような気分でした。
ボクはお祭りごとやパーティーみたいなことはそれほど得意ではありません。どちらかといえば、日々を、１日１日を、おだやかにたのしみたいなと思うようになりました。
よく寝れた 卵焼きがうまく焼けた 朝ごはんがおいしかった 散歩が気持ちよかった メロンが半額だった お風呂が気持ちよかった ８月公開の映画が楽しみだ 昨日漬けたまぐろを食べるのが楽しみだ 友達に会いに行って元気？と聞きに行った ムーミンのゲームの続きが気になる
大きな幸福感や人が羨むような成功ではないけれど、日々の暮らしのちょっとした幸せや喜び どうでもいいような当たり前にあるようなものを 大切にすることを慈しむようになったと思います
そんなちょっとした小さな希望がつながって、日々を過ごせているような感覚でいます
ここ最近、あらためて「プラーナさんのハーブの調合は素敵です」と褒めていただくことが続きました。
店をやっている時は「不眠に効くのか」「婦人科の悩みは解消できたか」といったような実利的なことを求められることもありました。それはそれで、ハーバルセラピストとしての仕事の一環ですから、必要なミッションでもあります。実際にボク自身も胃腸の不調や気分を落ち着けるためにハーブティーを活用していますので、実利的なこともぜひご相談ください。
しかしながら、情緒的な部分として「ハーブティーの香りに癒された」「自分でもブレンドしているけれど、プラーナさんのブレンドは特別な気がする」と、気持ち、いや「魂のレベル」で波動のようなものを受け取ってくださる方もおられます。
ハーバルセラピストとして１４年目ですが、いくら心と身体に良い影響があるとしても、本人が「おいしい」「香りが良い」「癒される」「ティータイムで瞑想できる」といったようなムードがなければ、持続不可能だと思うのです。そういう意味では「おいしいは正義」です。笑
できれば資本主義まみれになったファストフード的なフードやコンテンツ ”だけ” ではなくて、あくまでも基本やベースは「心と身体を育むもの」を選んでいただきたいなと思います。少なくともボクの周りのやさしい人たちには、健康的でうつくしくあってほしいと願っているからでもあります。
というわけで、山羊座の満月のエネルギーにあやかって、ひさしぶりにコラムを綴ってみました。夜に書いたので、やや自己陶酔気味に、ファンタジーなことになっているかと思いますが、エンターテイメントの１つとしておたのしみいただけましたら幸いでございます。
次回は次の満月のあたりかな？
それでは、おやすみなさい。
